2017.06.23
前回の続きです・・・
当事務所では、きちんとご回答させていただくために、相談者様から「事実関係」をお聞きしたいと考えています。
法律は同じでも、裁判の結果が変わるの?
例えば、裁判を例にして考えてみた場合、たとえ法律や適用する条文が同じであったとしても、「裁判所が認定した事実」が違えば、結論が変わることがありえます。
法律やその条文は、裁判所が認定した事実に対して適用されるものなので、事実認定が異なれば、結論が変わりうるということになります。
裁判所は調べてくれないの?
民事裁判では、基本的には、自分にとって有利な主張や証拠の提出は自分ですることになっています。裁判所が調査して真相を明らかにしてくれるというものではありません。
裁判所は、原則として、当事者が主張しない事実を判決の中で考慮できないことになっていますし、当事者が提出しない証拠をもとに判断するということもできません。
どんな主張をして、どんな証拠を出すかで結論が変わることがあるので、きちんと精査することが必要になってきます。
また、こちらの言い分が裁判官に伝わるように、きちんと伝える必要があります。
一言で「事実」といっても、こちらの請求が認められる上で重要な事実もあれば、さほど重要でない事実などがあるので、伝え方を工夫することもあります。
どの条文を使うかで、証明の負担が変わることがあるの?
どんな主張をして、どんな証拠を出すか、きちんと立証できるか、は自分の役割です。
同じお金の支払いを請求する場合でも、法律構成(適用する条文)を変えることで、立証が少し楽になることもあります。
同じ目的を達成できるなら、できるだけ立証の負担の少ない有利な法律構成をとればいいということになります。
どういう法律構成で相手方に請求をするかは、請求する側が考えることです。
当事務所の法律相談は・・・
当事務所の法律相談では、相談者様に少しでも安心してお帰りいただくことはもちろんですが、お話をおうかがいしながら、どういう法律構成がとれるのか、どういう事実があるのか、立証できそうか、などを検討させていただいて、ご回答できるよう努めています。
横浜・関内で、弁護士・法律事務所をお探しの方、まずは一度、当事務所の法律相談をお勧めします。